深夜の公園で失神した話

エロ×ホラー小説
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その夜、

「せっかくアプリで操作できるオモチャ持ってるんだったら、野外で使ってみませんか?近くに公園とかない?」

とエッチなチャットで話していた男性から持ち掛けられました。

「この時間なら人もいないだろうし…もし誰かに見つかったら犯されちゃうかもだけど…ドキドキしながらイクと快感ヤバいですよ。」

「さすがに自宅近所の公園ではしたくないし、今から出かける準備すると、けっこう時間掛かっちゃいますけど…」

「公園に到着するまで待ってますよ。」

時刻は深夜2時になろうとしていました。

わたしは意を決して、自宅から自転車で20分ほどの場所にある公園に向かいました。

たとえ誰かとすれ違っても、その目的を悟られることはないだろうとは思いましたが、公園に向かう目的を考えるとやはり後ろめたい気持ちもあったので、誰にも目撃されないように県道を避け、街灯もないような路地裏のせまい道を行くことにしました。

わたしはチャット相手の男性を待たせないよう、なにより初めての快楽をいち早く体験したい興奮を抑えきれず、自転車を漕ぐ足にも自然と力が入っていました。

「わっ、危ない!」

真っ暗な路地で、急に目の前におじいさんの姿が現れました。

気付いたのは、おじいさんのわずか1メートルほど手前でした。

わたしはとっさに自転車のハンドルを切り、なんとかおじいさんにぶつからずに済みました。

「ふぅ、危なかった~」

と一安心。

おじいさんに怪我を負わせては一大事です。

それにもし事故になっては、こんな時刻に女がひとり自転車でどこに向かっていたんだ?と問い詰められるのは必至でしょうし、バッグの中にはオトナのオモチャを忍ばせているのですから。

とにかく事故にならなくてよかったとホッとしました。

とりあえず何事もなかったので、わたしはそのまま自転車を走らせましたが、それにしても変だなぁ…?と頭の中でいくつもの疑問が次から次へと浮かんできました。

「あのおじいさん、こんな深夜にどこに行くのだろう…?」

「あのおじいさん、まったく避ける素振りがなかったような…?」

「あのおじいさん、こちらの姿は見えなかったのかな…?」

街灯のない真っ暗な路地ではありましたが、わたしはちゃんと自転車のライトを点灯させていました。

「わたしからおじいさんの姿は視認できなくても、おじいさんからはわたしの自転車のライトは見えていたはずだよなぁ…」

「それに避ける素振りを見せないどころか、こちらに向かってまっすぐ歩いてきたようにも感じたんだけど…」

せまい路地とはいえ、自転車と歩行者がすれ違うだけのスペースは十分にあったはずです。

「あのおじいさん、このへんに住んでる人かな?」

「もしかして幽霊だったりして…毎日この時間になるとお墓から出てきて、生前住んでいた家まで歩いて…」

「いやいや、このへんにお墓なんてあったっけ…?」

と、およそ1分のあいだにこんな疑問から空想まで次から次へと浮かんできました。

「おっと、チャット相手の男性を待たせちゃ悪いし、急がないとっ…いま何時だろ?」

スマホで時間を確認すると、2時23分でした。

ところでみなさん、こんな話は聞いたことありますか?

「深夜2時22分は霊がもっとも現れやすい不吉な時間」だなんて。

ふと左のほうを見ると、そこには墓地が拡がっていました。

 

気が付くとわたしは着衣が乱れた状態で、公園のベンチで寝ていました。

きっとチャット相手の遠隔バイブの操作テクニックと、野外遊びの興奮からくる快感に耐えきれず、失神してしまったのだと思います。

ふとスマホに目をやると、チャット画面の最期の一文に

「生身の男とヤるより良かっただろ?」

と書かれていました。

 

※ このお話は半分くらいフィクションです。

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